「前に話したあの件」をAIが思い出せない。過去の会話を全部、検索できる記憶にした

AIとの会話で、いちばんもどかしかったのはこれでした。

「前に話した、あの件。どうなったっけ?」

AIは覚えていません。
新しい会話を始めると、前の会話の中身は、AIの頭には入っていないのです。

会話は残っているのに、探せない

会話の記録そのものは、ちゃんと残っていました。
問題は、探せないことでした。

何十、何百と会話が増えていくと、
「あの件」がどの日の、どの会話だったのか、私にも分かりません。
AIに探させようにも、探す道具がありませんでした。

結局、「すみません、もう一度説明しますね」と、同じ話を最初からしていました。

会話の吹き出しが引き出しにたくさん収まった書庫から、AIが1つを探し出して社長に手渡している様子
会話の吹き出しが引き出しにたくさん収まった書庫から、AIが1つを探し出して社長に手渡している様子

過去の会話を、1つの検索できる記憶に

2026年7月、過去の会話を1か所にまとめて、言葉で検索できるようにしました。

  • 日本語の一部分だけで探せる(言い回しが少し違っても見つかる)
  • 見つかったら、その日の会話の流れをさかのぼって読める
  • 元の記録から、いつでも作り直せる(記憶が壊れても困らない)

最初にまとめたとき、それまでの会話は約8,100件ありました。
取り込みは、数秒で終わりました。

※件数は2026年7月時点の自社の記録です

「前に話した」と言われたら、まず探す

道具を作っただけでは、使われません。
そこで、AIに決まりを1つ渡しました。

「前に話した」「あの件」「昨日の続き」と言われたら、答える前にまず過去の会話を検索する。

見つかったら、当時のやり取りを読んでから答える。
見つからなければ、「記録が見つかりませんでした」と正直に言う。
覚えていないのに、覚えているふりはしない。

この決まりを入れてから、「もう一度説明しますね」が、ほとんど無くなりました。

人の会社で言えば、議事録の検索

人の会社でも、議事録は残っているのに、探せないことがよくあります。
「あの会議で何を決めたっけ?」と、結局は覚えていそうな人に聞く。

議事録は、残すだけでなく、探せて初めて記憶になる。
AIの会話も同じでした。
会話がたまってきたら、検索できる形にしておく価値があります。

AI社員の実録と作り方を、メルマガでお届けします

新しい実録記事、AI社員の作り方、AI社員の派遣・AI顧問(どちらも有料サービス)のご案内を、メールでお届けします。メルマガの登録は無料です。

メルマガに登録する