AIが黙っているとき、考えているのか止まっているのか分からない。だから「最後に動いた時刻」を出した

AI社員に仕事を頼むと、しばらく画面が静かになります。
1分、3分、5分。何も表示が変わらない。

このとき、私には2つの可能性しか浮かびません。
じっくり考えているのか、どこかで止まっているのか。

考えているなら、待てばいい。
止まっているなら、「進んでる?」と声をかけるか、止めてやり直させる必要があります。
見分けがつかないので、毎回なんとなく待って、なんとなく不安になっていました。

「動いているか」を、最後に動いた時刻で見る

2026年9月、ここを見えるようにしました。

AIは仕事中、文章を書き足したり、資料を開いたり、道具を使ったりします。
そのたびに「最後に動いた時刻」を記録しておき、いまから何分たったかで色を変えます。

  • 緑:2分以内に何か動いている。順調
  • 黄:2〜8分、動きがない。長い作業ならありうる。様子見
  • 赤:8分以上、動きがない。止まっている可能性が高い。声をかける

経過時間と「最後に動いたのは何秒前か」も、1秒ごとに数字で出しています。

AIの横に緑・黄・赤の3色の目印を置き、最後に動いた時刻で状態が分かるようにした様子
AIの横に緑・黄・赤の3色の目印を置き、最後に動いた時刻で状態が分かるようにした様子

※しきい値は2026年9月時点の自社の設定です

1か所ではなく、目に入る場所すべてに

最初は、いま開いている会話の中だけに出すつもりでした。
でも、AI社員に仕事を任せている間、私はたいてい別の画面を見ています。

そこで、出す場所を3つにしました。

  • いまの会話の中(AIの返事が出てくる場所の下)
  • 左側の一覧(動いている仕事に色付きの印、止まっていそうなものがあれば件数を上に)
  • 任せている仕事の一覧(何分経過、最後の動きは何秒前)

どの画面にいても、赤が出れば目に入ります。

止めるかどうかは、AIに決めさせない

ここで一つ迷いました。
赤になったら、自動で止めてやり直させたほうが楽ではないか。

やめました。
黄や赤でも、本当に長い作業を正常にやっている場合があるからです。
大きな資料を読み込んでいるだけかもしれない。そこで勝手に止めると、途中までの作業が無駄になります。

だから、この仕組みは見せるだけにしました。
色を見て、声をかけるか、止めるかを決めるのは私です。

人の会社で言えば、「既読」と「最終ログイン」

人に仕事を頼んだときも同じです。
返事がないと、忙しいのか、忘れているのか、体調が悪いのか分からない。

チャットの既読や、最終ログインの時刻があるだけで、余計な心配はかなり減ります。
AI社員にも、それと同じ手がかりを付けた、というだけの話です。

「動いているはず」と信じて待つのをやめて、動いている証拠を見て待つ。
それだけで、任せることへの不安がずいぶん小さくなりました。