AI社員が増えたら、パソコンが悲鳴を上げた
AI社員が増えていくのは、正直に言って楽しいものです。
ところがある日、パソコンそのものが動かなくなりました。
画面を開くだけで20秒以上かかる
最初の症状は「重い」でした。
社内の画面を開くと、表示まで20秒以上待たされる。マウスもカクつく。
測ってみると、パソコンの処理能力を100%使い切っていました。
誰かが一生懸命働いているのではなく、全員が同時に押し合っている状態です。

犯人は「止めたはずの仕事」だった
原因は2つありました。
- 止めたはずの処理が、増え続けていた
動画の文字起こしは「1本ずつ」と決めていたのに、いつの間にか何本も同時に起動していました
- 終わった仕事の見張り役が、居残っていた
作業が終わったあとも、それを見守る処理だけが31本、ずっと残っていました
どちらも、AIが悪さをしたわけではありません。
「始め方」は決めていたのに、「終わらせ方」と「片付け方」を決めていなかったのです。
残骸を止めて掃除し、急がない処理の優先度を下げたところ、使用率は100%から15%まで下がりました。
※数値は2026年8月時点の自社の記録です
AI社員にも「勤務時間」と「定員」がいる
その場はしのげましたが、根っこは別にありました。
自動で回る仕事が増えるほど、全員が「今すぐ」動こうとするのです。
そこで、人間の職場と同じ決めごとを3段階で入れました。
- 見える化:いま、誰が、どれだけパソコンを使っているかを画面に出す
- 後回しの列:混んでいるときは、急がない仕事を列に並ばせて待たせる
- 定員:同時に動いてよい数に上限を決める
さらに、パソコンを夜のうちに1日1回だけ再起動させています。
条件は3つで、「仕事が走っていない」「私がパソコンを触っていない」「今日まだ再起動していない」がすべてそろったときだけです。
増やす前に、片付け方を決める
AI社員は、人間と違って疲れたとは言いません。
その代わり、黙って場所を取り続けます。
- 始めた仕事を、誰が終わらせるのか
- 終わった仕事の後片付けを、誰がするのか
- 同時に何人まで働いてよいのか
増やす前にこの3つを決めておくと、あとで「急に重くなった」に悩まされずに済みます。