「本当に削除しますか?」を出すのをやめた。代わりに8秒だけ「元に戻す」を出す

AI社員とのやりとりは、仕事ごとに1つの会話として残っています。
毎日いくつも増えるので、要らなくなったものはこまめに消して整理します。

消すたびに、画面にこう出ていました。
「本当に削除しますか?」

毎回「はい」を押すだけの確認

正直に言うと、この確認で手が止まったことは一度もありませんでした。
消したいから消しているので、毎回「はい」を押すだけです。

1日に何回も押していると、だんだん確認を読まなくなります。
読まずに押す確認は、もう安全装置として働いていません。

2026年9月、「この確認、要らない」と決めました。

確認をなくす代わりに、戻せるようにする

ただし、確認をただ外すだけでは危ない。
本当に間違えて消したとき、取り返しがつかなくなります。

そこで、消し方そのものを変えました。

  • 消しても、本当には捨てない。いったん「ゴミ箱」に移すだけ
  • 消した直後、画面の下に「削除しました ↩ 元に戻す」を8秒だけ出す
  • 間違えたら、そこを押せば元どおり
  • ゴミ箱に入って30日たったものは、自動で片付ける
消したものをいったん箱に移し、間違えたらすぐ戻せるようにした仕組み
消したものをいったん箱に移し、間違えたらすぐ戻せるようにした仕組み

作ったあと、実際に「作る → 消す → ゴミ箱に入る → 戻す」を一通りやって、戻ることを確かめました。

※2026年9月時点の自社の設定です

「止めて聞く」より「進めて戻せる」

この件は、うちの基本ルールそのものでした。

戻せることは、止めずに進む。戻せないことだけ、止まって聞く。

本当に捨てる削除は戻せないので、確認が要ります。
でもゴミ箱に移すだけなら戻せる。戻せるなら、確認で止める理由はありません。

確認を増やすと、安全になった気がします。
でも実際には、確認が多すぎると人は読まなくなり、本当に大事な確認まで見落とします。
確認は、戻せないものだけに絞るほうが効きます。

人の会社で言えば、シュレッダーの前の箱

書類を捨てるとき、いきなりシュレッダーにかける会社は少ないと思います。
いったん「廃棄予定」の箱に入れて、しばらくしてからまとめて処分する。

それなら、捨てるたびに上司に「捨てていいですか」と聞く必要はありません。
間違えても箱から拾えばいいからです。

AIの仕組みでも同じで、「聞く」を減らしたいなら、先に「戻せる」を用意する。
順番を逆にすると、どちらも失います。